旅の現象学

2012年から2013年にかけてのユーラシア大陸自転車旅行の記録です。

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
 ポカラからは、アンナプルナやマチャプチャレなどのヒマラヤの高い山が望めると聞いていたので、着いた翌朝、それを楽しみに外に出たのだけど、空はひどく霞みがかっていて、遠くのヒマラヤが見えるどころか、数百メートル先の小さな山でさえかなりぼやけていた。短いトレッキングに出ることも考えていたのだけど、この感じだと少し近付いたくらいではヒマラヤは見れなさそうだったのであきらめた。

ポカラのフェワ湖。こんな感じに近くの山も霞んでいた。
DSC_1280.jpg

 翌日も翌々日も同じ感じだったので、三日目にはあきらめて出発することにした。今の時期は本来、良く見える時期らしく、もう少しねばれば見ることも出来たと思うのだけど、あまりにもツーリスティックなポカラに魅力を感じることが出来ず、これ以上滞在するのは気が引けた。

 ポカラからカトマンドゥまでの道のりは約200km。地図を見るとネパール国境からポカラまでの道ほどにはカーブ続きではなかったし、平地から高地に登る訳ではないからそんなに大変ではないだろう、二日で着けるだろうと思っていたのだけど、甘かった。小刻みな登りと下りが延々と続き、最後には特大の登りが待っているタフな道のりで、結局三日かかり、その三日間の平均時速が11km、最後の日に限っては9kmという、かつてないスローペースの道程だった。

かなりの区間を川と並行して走る。川沿いには延々と水田が続く。
DSC_1367.jpg

DSC_1291.jpg

川にはところどころ、こんな長い吊橋がかかっていたりする。
DSC_1330.jpg

DSC_1312.jpg

この区間でも数えきれないほどの子供たちが手を振ってくれた。ほとんどの子が「ハロー」でも「ナマステ」でもなくて「バイバイ」と言うのが何か不思議。
DSC_1357.jpg

こんなに遠くにいても、まるで流れ星を見つけてお願いをするかのように「バイバイ、バイバイ」と一生懸命に手を振ってくる。
DSC_1300.jpg

 一日目、二日目に約70kmずつ走り、三日目にはカトマンドゥまでの距離は残すところ約60kmだった。出発も早かったし、お昼過ぎには着いて観光できるかな、と思っていたのだけど、甘かった。カトマンドゥまで約20kmほどのところで始まった登り坂はこれまでの道程で間違いなく最強の登り坂で、四時間くらいほぼずっと自転車を押して歩くはめになった。かなり登ったと思ったところで、一、二キロ先の山の相当高いところにある山腹の道が、つづら折りに何重にもなって高所へ高所へ続いているのを見たときには笑いそうになった。旅の初めの頃だったら軽く絶望してそうな気がするけど、ゆっくり行けばいいや、と意外なほど緩く考えている自分がいて、そんなところに旅を始めてからの自分の変化を感じたりもした。

中腹から。
DSC_1401.jpg

もう少し登ったところ。
DSC_1405.jpg

最高点近くからの景色。
DSC_1414.jpg

 途中、のろのろ運転のトラックやバスに掴まって、登っちゃおうかなという欲求と闘いながら、何とか自力で登り、夕暮れ時、あとはカトマンドゥ盆地へと下っていくだけの最高点に辿りついた。そこで飲んだ瓶入りジュースが最高においしかった。

216日目の走行距離約72km(ロカ岬からの走行距離10171km)
217日目の走行距離約73km(ロカ岬からの走行距離10244km)
218日目の走行距離約65km(ロカ岬からの走行距離10309km)
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://kokosadokosa.blog.fc2.com/tb.php/66-b5139404


より大きな地図で 旅の現象学 を表示

さんふぃ

Author:さんふぃ
ポルトガルロカ岬から、日本に向かって主に自転車で旅行中です。

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。