旅の現象学

2012年から2013年にかけてのユーラシア大陸自転車旅行の記録です。

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 アーグラ―を出発すると、次の目的地はガンジス河畔のヒンドゥー教の一大聖地バラナシ。約600km離れているのだけど、5日後、3月27日にあるインド最大のお祭り、ホーリーの前日までに到着したかったので、一日平均120kmのかなりのハイペースで走り抜けた。

インドの道では自転車乗りやバイク乗りが横に並んできて話しかけてくることがめちゃくちゃ多い。時にはレースを挑んでくることもある。僕は丁重にお断りするけど。
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この人はバイクなのに20km以上並走して、その間インドや日本の話を色々した。
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インドの道では他のどの国よりも、短いインターバルで町や集落が現われる。地方のそんなに大きくない町でも中心部はこの人だかり。しかも一人ひとりがよそ行きの衣に自分を包むことなく、むき出しの状態で生きているから、町に充満しているエネルギーがすごい。
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町で自転車を止めようものなら、大人も子供もわんさか寄ってくる。ちなみにインドというと物乞いの多さをイメージする人も多いと思うけど、観光地を離れるとお金目当てでこちらに近づいてくる人はほとんどいない。皆、純粋な好奇心で近づいてくる。
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毎日、最高気温は30台後半。そこかしこにある日本の駄菓子屋みたいな売店がオアシス。清涼飲料水が美味しすぎた。
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店番やお客さんとのコミュニケーションからも力をもらう。
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食事は大抵、町の屋台かロードサイドの飲食店。これは屋台の食べ物。値段は10ルピー(約17円)。
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ロードサイドの飲食店ではダールという豆のスープとチャパティーという薄いパンの組み合わせが定番。これで大体50ルピー(約90円)くらい。
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トラックの運転手が仮眠をとったりするロードサイドの飲食店は、野戦病院のような趣がある。
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安全面からインドでは野宿をしたくなかったので、毎日ホテルを探していたのだけど、インドは観光地以外の町ではホテルがとても少ない。しかもホテルと名前がついているのに実際はただの飲食店というパターンも多くてかなり苦労した。ホテルがないところでは警察に泊めてもらった。
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ホーリーを控えて、色めく夜の街並み。
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 賑やかなインドの道には宝物みたいな瞬間がたくさん転がっている。例えば、水をくみ上げるポンプの前にしゃがんで眉間にしわを寄せながら洗濯をしていたお母さんがふと顔を上げて、表情を柔らかくし手を振ってくれた時、地面に何かを書いていた女の子が僕を見つけ、野性的な反射神経で駆け寄ってきて、手を振り「バーイ」と連呼してきた時、そういう予期せぬ瞬間、枕元にどこかの誰かが置いてくれたサプライズプレゼントを見つけたような、嬉しく優しい気持ちになる。

 ホーリー前夜、いたるところで爆竹が鳴り響き、道に煙が充満する中、バラナシに無事到着した。

197日目の走行距離約118km(ロカ岬からの走行距離9077km)
198日目の走行距離約79km(ロカ岬からの走行距離9156km)
199日目の走行距離約145km(ロカ岬からの走行距離9301km)
200日目の走行距離約130km(ロカ岬からの走行距離9431km)
201日目の走行距離約128km(ロカ岬からの走行距離9559km)
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さんふぃ

Author:さんふぃ
ポルトガルロカ岬から、日本に向かって主に自転車で旅行中です。

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