旅の現象学

2012年から2013年にかけてのユーラシア大陸自転車旅行の記録です。

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 インドに着いて最初の三日間は、観光したり、こまごまとした用事を片づけるためにデリーを散策した。

初めに歩いた新市街は緑がとても多く、しっかり区画整理がされていて、混沌とした街並みを想像していた僕は少し驚いた。
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まあしかしニューデリー駅前のメインバザールに来ると、予想していた通りの街並み。ここは世界からバックパッカーが集まる安宿街でもある。
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オールドデリーのジャマーマスジット付近のバザールは更に人が多く混沌としている。
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街にはサイクルリキシャー(自転車のタクシー)やオートリキシャー(三輪自動車のタクシー)が無数に走っていて、歩いているとしょっちゅう乗っていかないか、と声をかけられる。案の定かなりしつこい。
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交通渋滞がひどい中心地でリキシャーに乗ると、日本だったら大ひんしゅくが起こるようなニアミスが一分に一回は起こり、ただ移動しているだけなのに遊園地のアトラクションに乗っているようなスリルがある。なかなか楽しかったのだけど自転車で走るのがだいぶ不安になった。
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 路上をわがもの顔で歩く牛、ルールなど何一つ存在しないような混沌とした交通状況とクラクションの嵐、ゴミ箱と化した路肩、道の脇で寝たり、体を洗ったり、立ちションしたり色々好き勝手やっているインド人。大体どれも本や他の旅人の話から知っていたことで想像通りと言えば想像通りの光景だったのだけど、実際にその中に身を置くことで感じられるエネルギーは想像していた以上に新鮮で、色々な人が言っているように確かにここでしか体験できない何かがこの国にはある気がした。

 あとインド人は嘘つきが相当多い(特にデリーは)という話を散々聞かされていたから、かなり警戒していたのだけど、実際はそんなでもない。道を訊けば正しい道を教えてくれるし、買い物時に高いお金をふっかけてくることもあまりない。
 リキシャーなどに乗ると、相場より高めの値段を言われたり、最初に交渉した金額に更にプラスしてお金をくれ、ということはよくあるけど、それだってこちらを金ヅルとしか思っていないからかというと、そうではなくて、あわよくば多めにもらってやろう位の感覚なのだと思う。「暑い中、がんばったからもう10ルピーくれ」とか「子供の教育のためにもう20ルピー」とか、ずるをしようとする子供のような素朴な表情で言われると何か許せてしまう。もちろんいつも要求どおりに払う訳ではないけど。

 それに彼ら自身が緩いルールに生きている分、他人に対してもおおらかなところがあり、多少こちらがけんか腰になっても彼らは大抵緩く受け止めてくれる。だからこそ日本ではけんかなんて出来ない人も、リキシャーの運転手と料金をめぐって口論し、またそれを良いお土産話として日本に持ち帰ることが出来るのだと思う。日本では解放できない自分をインドの緩さの中で解放することが出来るのも、多くの人がインドを好きになる一つの理由なんじゃないかと思う。

 僕は実際に来る前はインド人を好きになる自信があまりなかったのだけど、案外、好きになれそうな気がした。

サイクルリキシャーのおじさん。自分のことを「ノー・ドロボー、ノー・ドロボー。ヤスイ、ヤスイ」と連呼してた。目的地に着いた後でプラス20ルピーくれと言ってきたけど。
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 ちょっと前の記事にも少し書いたのだけど、インドに来たい、という気持ちがだいぶ薄れていた状態でこの国に来た。でも実際にデリーの街を歩いてみると、これからこの国を走るのが楽しみになった。もちろん色々と不安はあるのだけど。
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コメント

リキシャーのおじさん、懐かしいです〜

No title

インドのあの猥雑さ、懐かしいな。

Golden Cafeだったかな、バックパッカーが溜まっていたカフェは。
腹壊して死にそうだったときに、おかゆか何かを作ってもらった覚えがある。

そういえば、まだそんなに身体の調子を悪くしていないよね。
大したものだ。

Re: タイトルなし

なかなか味のある表情のおじさんでしたよね。

> リキシャーのおじさん、懐かしいです〜

Re: No title

そうですねー。丈夫さに自信がある訳ではないんですけど。
ガンガーも三日続けて入りましたが全然平気でしたよ!

> インドのあの猥雑さ、懐かしいな。
>
> Golden Cafeだったかな、バックパッカーが溜まっていたカフェは。
> 腹壊して死にそうだったときに、おかゆか何かを作ってもらった覚えがある。
>
> そういえば、まだそんなに身体の調子を悪くしていないよね。
> 大したものだ。

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さんふぃ

Author:さんふぃ
ポルトガルロカ岬から、日本に向かって主に自転車で旅行中です。

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