旅の現象学

2012年から2013年にかけてのユーラシア大陸自転車旅行の記録です。

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引き続き、グルジアを目指して黒海沿岸を走っていく。

道は相変わらず平坦で走りやすい。それにも関わらず、100kmを越えて走った日が一日もないのは、前回の記事に書いたような理由で、町を歩いたり、宿でゆっくりしたりしながら考え事をする時間が欲しかったから。
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この数日間は人の親切にいつも以上に恵まれていて、色々な場所でチャイやごはんをごちそうになった。その中でも極めつけがこの食堂のおじさん。
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僕が一番安いピラウ(トルコのバターライスみたいなもの)に煮豆をかけたものを頼むと、「これは俺からだから」とジェスチャーで示しながらどんどんおかずを乗っけてくれた。更に、このおじさんの友人達がデザートやチャイをどんどん持ってきてくれる。お会計をしようとしても「いいから、いいから」と結局タダ。僕が「テシェクレデリム、テシェクレデリム」(トルコ語のありがとう)と何度も言いながら去ろうとすると、まあ待てと、最後におじさんから手渡されたのが、この地域の名産である2~3キロ分のヘーゼルナッツ。これが出てきたときは笑ってしまった。
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さすがにこれを積んで自転車で走るのは気が引けた。だけど「少しでいいんだ」と伝えても、「ノープロブレム、ノープロブレム」とおじさんは受け付けない。「自転車に積めないんだ」と伝えても、おじさんの友人がくくりつけるためのロープを持ってくる。それで結局、押し切られてもらうことになってしまった。一人ではとても食べ切れないので、これから各地で少しずつ配って回る予定。

そんなおじさんとおじさんの友人達と記念撮影。
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更に数日走り、トラブゾンという大きな街に着く。実は約一か月前、バスでこの街に来ている。その時はイスタンブールからテヘランまでをバスで移動するつもりで、イランビザを取得しやすいこの街で事前に取得しておく必要があったからだ。まさか一カ月後に自転車で来ることになるとは思わなかった。
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ゆっくりとはいえイスタンブールからここまで毎日休まずに走ってきたし、この街にはベンリホテルという一泊15リラ(約750円)の格安ホテルがあるから、そこに二泊していくことにした。

トラブゾン二日目は、郊外にある標高約1,200mの切り立った断崖に張りついているような修道院、スメラ修道院に行った。
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トラブゾンからグルジア国境までは200km弱。途中、お茶の産地として有名なリゼなどを通過しながら進んだ。

この辺の道は黒海と崖に挟まれていて、崖からは小さな滝がたくさん流れ落ちていた。雨続きで天候には恵まれなかったけど、空気もおいしく、走っていて気持ちがいい道だった。
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イスタンブールを出発して17日目、ようやくグルジア国境近くのアルハビという町に着いた。
何やかやで一カ月半以上も滞在してしまったトルコ。人も風景もごはんもいつか必ず懐かしくなりそうな気がしている。

138日目の走行距離約72km(ロカ岬からの走行距離6524km)
139日目の走行距離約91km(ロカ岬からの走行距離6615km)
140日目の走行距離約60km(ロカ岬からの走行距離6675km)
142日目の走行距離約81km(ロカ岬からの走行距離6756km)
143日目の走行距離約83km(ロカ岬からの走行距離6839km)
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コメント

No title

懐かしい。ロカンタのショーケースもトラブゾンも懐かしい。

今、昔の自分の旅行記録を見返したのだけれど、「トラブゾン=売春婦」としか書かれていなかった。
そう、宿の部屋のドアを何度もノックされたのだった。

でもトラブゾンは、いい街だったよね。
落ち着いていて、トルコの観光地の客引き攻勢に疲れた旅人にとっては、
ゆっくり出来る街だった気がする。

あぁ、でも「スメラ修道院はがっかりだった」とも書いてあった。

Re: No title

トラブゾン、ロシアから渡ってくる売春婦が多いみたいですね。そのせいかホテルの数が半端じゃなかったです。
スメラ修道院に関しては、僕はあえて感想を書かなかったのに(笑)

> 懐かしい。ロカンタのショーケースもトラブゾンも懐かしい。
>
> 今、昔の自分の旅行記録を見返したのだけれど、「トラブゾン=売春婦」としか書かれていなかった。
> そう、宿の部屋のドアを何度もノックされたのだった。
>
> でもトラブゾンは、いい街だったよね。
> 落ち着いていて、トルコの観光地の客引き攻勢に疲れた旅人にとっては、
> ゆっくり出来る街だった気がする。
>
> あぁ、でも「スメラ修道院はがっかりだった」とも書いてあった。

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さんふぃ

Author:さんふぃ
ポルトガルロカ岬から、日本に向かって主に自転車で旅行中です。

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